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雪が降る町

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その日は大雪だった。

といっても、日本で一番人口が多い場所での雪は幻想的な風景なんかでなく、ただ混乱を招く迷惑な存在のようだ。でも僕は違った。
漫画で言ったら「ピンッ」という効果音が書かれる位に気持ちが高なった。一眼レフを握りしめて、10センチは積もった雪の中をスニーカーで歩いて行く。



気持ちが良かった。



まるで真っ白な世界、ウロウロとする人々。ある人はしかめっ面で雪を蹴飛ばし、ある人は呆然と雪の中に立ちすくむ。そう、東京で降る雪とはそういうものなのだ。

普段は偉そうにしているクセに、ちょっとしたことでうろたえる。そんな東京がやっぱり好きで、たまには困った顔も見てやろうという気がしたのかもしれない。


何も見えないファインダー。気温差で曇ったレンズ。
ピントなんか合わなくてもいいから、困った顔を撮ってやろうと言う意地の悪い気持ちと愛情を込めて、僕は迷わずシャッターを切り続けた。

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