青い記憶

2013 0523 canon l3 elmar50 neopan ss 007

ここを歩くと思わず目をあらぬ方向に持っていき視線の端でちらと見た子供の頃。その頃はもう少しべたっとしたぬらっとした写真の女性が艶やかな目でこちらを見ていたような気がする。
数年前に映画を見に訪れた時、あのぬらっとした看板は無くなりきれいな映画館として生まれ変わった同じ場所で映画を鑑賞した。少し寂しいような、いや、場所としての物足りなさを感じた。

たまたま通りかかったその映画館は昔のぬらっとした感じが払拭され綺麗な外観のままに元の役目に戻ったようだ。ちらっと見ることも凝視することもなく一瞬だけ立ち止まりシャッターを切った。

あの恥ずかしさはもうないけれど青い記憶が蘇った。